アンジェラ

モノクローム映画でしたけど、光と影のコントラストがとても綺麗でした。
パリの街並みが幻想的に撮られています。
24時間という限られた時間の中での物語ですが、モノクロなので朝なのか、夕暮れなのかちょいとわかり辛かったのよね ワタシには。
もう一度観たら 時間の流れが良くわかるのかもしれないけど、タイムリミットが重要なわけじゃなく 時間の流れ=アンドレの自己発見だから時間の流れはどうでもいいのか・・・
良く喋るアンドレのいい加減さと、美しく 強く カッコ良く 潔いアンジェラの対比はまさしくモノクロの世界の光と影だった。
画像
エッフェル塔から落とされそうになって 必死に命乞いをする反面 自ら橋の欄干を越え人生を終わらそうとするアンドレの心境の変化は何なのだろう?
アンジェラが 「アンドレは女」だと言い切った アンドレの内面の強さの欠落部分だろうか。

「自分を愛しいと思わないから 愛を受け入れられない」 というアンジェラの言葉に鏡に写った自分の顔を見つめるアンドレ。
このシーンで「好きと言えなくて」のアビーとノエルが重なった。
鏡の中のアンドレの瞳に 優しさと清らかさがあることを 見出させるアンジェラ、
鏡に写ったアビーの顔に 「顔はただの形でしかない」と見た目より知性だと言い切るノエル。
フランス映画とアメリカ映画の違いを観た気がした。
余計なことを考えているうちに物語りは進む。しかし、一度頭を過ぎったものはなかなか消えず振り払うのに四苦八苦。

自分のダメ振りを充分自覚しているアンドレが 初めて愛する女性を前に「愛している」と言いたくても言えないのは「愛している」と言われたことがないから・・・
そうなのか!「愛している」と言われたいばかりに「愛している」を連発する人も多々いるけれど、純粋な人間は「数打ちゃぁ当たる」的な発想はないのね。
自分に自信を持つことは 一歩間違えれば「自惚れ屋さん」になっちまうんだ。

「生まれて はじめて誰かを愛しいと思った」 まずは自分を愛しいと思おう!
しかし
見たこともないほどの美しい女性を助ける為に、わが身を思う間もなく 後に続いて川に身を投げた時点で アンドレの「愛」は目覚めたとワタシは思う。
アンジェラの秘密は誰にも教えないで下さいってチラシにも書いてあるからワタシも秘密にしよう。

パンフレット 素敵です。ちょいと黒味掛かった赤がよいです。

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この記事へのコメント

いとっち
2006年05月14日 08:56
白黒だけど 青くさかった?

どこぞの評論家さんのコメントに、
「リュック・ベッソン監督、子供っぽくない?」
なんてのがあったから青いのかと...
nao
2006年05月14日 22:30
青??
監督も10年前に構想練ってた(?)って映画でしょ?
10年前は子供だったんじゃないの?(おバカ)
ほかの人の解釈はわからんけど・・・
私は アンドレが橋から落ちて 打ち所が悪くて
気を失っている時の「夢」の映画 だと思おうとしてる。
そう思えば、モノクロも納得できるし 内容もそこそこ。
早く「ポセイドン」観て~~ぇ!それだけ。(かよ!)
David gilmour
2008年10月23日 23:02
こんばんは、「シネマ・ワンダーランド」のDavid Gilmourと申します。トラバ・エコーいつもありがとうございます。

そうですね、この映画で天使役のアンジェラ像って、十分魅力的でしたよね。さらに、彼女に導かれるアンドレも後半から、見違えるような人になっていきましたよね。

それでは、またよろしくです。

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    Excerpt: ラブストーリーとしては物足りなく、 大人のファンタジーにも成りきれず、 何だか中途半端な感じ... 予想に反して最後までモノクロでした。 アンジェラの登場場面とか、エンディン� Weblog: 映画館で観ましょ♪ racked: 2006-05-23 21:38
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